
京都:洛東。
清水寺と八坂神社のちょうど間ぐらい。
二年坂のすぐ近くにとってもカラフルな見た目の
お堂があるの、見たことありますか?
行った時にはいつも、日本人よりも
外国人の人が多いイメージ。
まさにインスタ映えしそうなちょっと隠れたオススメスポット
八坂の庚申さんでお馴染み、八坂庚申堂(やさかこうしんどう)
を今回はご紹介いたします!
Contents
八坂の庚申さん
何度も京都に足を運ぶ中で、結構長いこと知らなかった場所。
場所は八坂の五重塔のすぐ近く。
(何なら庚申堂の目の前通りに立つと五重塔がすぐ近くに見える。)
「日本人あんまり見ないけど
外国人はめっちゃいる!」
っていうのが第一印象…
でも写真見ていただければちょっとわかると思う…
カラフルな感じ。(正体は後程)
正式名称は「大黒山延命院金剛寺(だいこくさんえんめいいんこんごうどう)」というお寺ですが
日本三庚申の一つとされる八坂庚申堂。
(ちなみにあと二つは東京・浅草寺と大阪・四天王寺)
親しみをこめ、八坂の庚申さん、と呼ばれています。
さて、庚申とは…??って…なるよねー笑
庚申信仰
1年には6回庚申(こうしん/かのえさる)の日というのがあります。
古く中国道教ではこの庚申の日の寝ている間に
人間の体の中にいる「三尸(さんし)」という虫が
体から抜け出して神様(=天帝)に告げ口をすると考えられていました。
天帝は人間の寿命を司る神様で
悪いことをした罰としてその人間の寿命を縮めてしまう…。
長生きしたい人間は、なぜか悪い行いをやめるのではなく(笑
この三尸を体内から出さないように「寝ない」という方法に出ます(ナゼw)
それが「庚申待ち」と呼ばれる信仰になりました。
さてこの八坂の庚申さんのご本尊は青面金剛(しょうめんこんごう)。
京都には飛鳥時代【秦氏】という豪族がいた(らしい)のですが
その秦氏の守り神として中国から招来されたんだとか。
この青面金剛様、すごいのは例の三尸を食べてしまうらしい。。。
なので、庚申信仰の霊場である庚申堂でご本尊として信仰されているんですね。
ではではきっとみなさん気になっているこのカラフルな正体、なんだと思いますか?
正体は、くくり…
実はこの子達、「サル」なんです。
【くくり猿】と呼ばれるもので、猿が手足をくくられ動けない姿。
欲のままに行動する猿を人間の欲望に喩え
猿=欲望を【くくり】動けないようにすることで自分の心をコントロールしようということです。
何か願いをかなえようと努力するとき、邪魔を欲望を猿に込め
庚申さんにくくってコントロール、自分を戒め願いをかなえる。
そんな自分の願いを誓う場所でもあるんです。
………まぁ、そんなこととはつゆ知らずカラフルで写真映えするから
海外の方達には人気なのかなーと思うけども(笑
清水寺からも徒歩圏内、八坂の町並みをプラプラお散歩しながら
八坂の庚申さんに参ってみるのもオススメです!
大黒山延命院金剛寺(八坂庚申堂)
市バス「清水道」下車 徒歩約7分
京都市東山区金園町390
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