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【倉敷】日本で見れる貴重な西洋絵画が集まる場所!倉敷美観地区の大原美術館を見逃すな!

【倉敷】日本で見れる貴重な西洋絵画が集まる場所!倉敷美観地区の大原美術館を見逃すな!
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倉敷美観地区を歩いていると
別に浮いているわけじゃないんだけど
異質な建物があると思います。

江戸時代の町並みを伝える和風建築の中に
ひっそりとたたずむ、ギリシア風建築。

それが1930年開館の大原美術館。

ただの小さな地方美術館と思うことなかれ…!!
美術が好きなら
西洋絵画に興味があるなら
美観地区の観光に来たなら

見逃すべきじゃない、数々の作品が
この美術館には詰まっているんです。

西洋絵画だけではなく
国内の作品も多く所蔵する大原美術館ですが
今回はその西洋美術に特にスポットを当てて
ご紹介していきますね。

日本で最初の私設西洋美術館

倉敷の実業家でもあった大原孫三郎が
古くから親交のあった西洋画家:児島虎次郎を通じて収集した
西洋の絵画作品を中心に展示する大原美術館。

1929年に若くして亡くなった児島虎次郎を偲び
1930年に開館した大原美術館は
昭和初期の日本で西洋美術を展示する
私立美術館としては初めての美術館でした。
有名なニューヨークの近代美術館(MoMA)だって
開館は1929年11月…
その当時の最先端と肩を並べるようなこの美術館は
児島虎次郎がヨーロッパで直接買い付けた作品を中心に
日本の画家の作品も多く展示されています。

著作権上の問題もあるので、絵画の写真を載せることはできませんが
数ある所蔵作品の中でも、見逃してほしく無い3つをご紹介しますね。

オーギュスト・ロダン「説教する聖ヨハネ」「カレーの市民」

倉敷 美観地区 大原美術館

上の写真にある2つの彫刻は
考える人(地獄の門)でも有名なオーギュスト・ロダンの作品。
奥側が「説教する聖ヨハネ」
手前が「カレーの市民 ジャン=デール」

戦前日本に入ったこの2体、そして中庭にある1体が
戦時下で金属供出命令を免除されたのは、本当に貴重な事でした。
(銅像に罪はなくても、いわば敵国の芸術作品。
日本の貴重な仏像や鐘もすべて軍事品に形を変えていた当時
この大きな金属の塊が貴重だったのは想像にたやすいよね…)

ちなみにこの「カレーの市民」百年戦争時の
カレー包囲戦の際の史実を元に製作されていて
イギリス軍に投降する6人のカレー市民を彫ったもの。
6人の群像は、東京上野国立西洋美術館で見ることができます。

ちょうどこのロダンの2作品の間を通って入る
本館の1階には、数々の貴重な西洋絵画がそろっています。

エル・グレコ「受胎告知」

本館2階にあるエル・グレコ「受胎告知」
大天使ガブリエルが、聖母マリア
イエス・キリストを身ごもったことを告げるシーンです。

キリスト教聖書の一説を描いたこの作品主題は
本当に西洋絵画題材として人気で、たくさんの画家に描かれてきました。
ボッティチェリ、フラ・アンジェリコ、ダ=ヴィンチ、
ルーベンス、カラヴァッジョ…挙げ始めればきりがありませんが
もちろんエル・グレコもその一人。

スペインのトレドを拠点に活動したこの画家は
その名の通り、ギリシア人です。
(ちなみに本名はドメニコス・テオトコプーロス
いまだに苗字が覚えられない…笑 )

偶然スペインの画廊でこの絵を見つけた虎次郎
さすがの値段に、大原孫三郎に買い付けの相談をしたほど。
それでもこの作品が今、日本の一地方都市の美術館で
こうしてわたし達が鑑賞できる距離にあるというのは
とーーーーっても貴重なので
ぜひこのチャンスを逃さないで下さいね!

エル・グレコはその人物の描き方がちょっと特徴的。
すこし縦に長く描く人物像は1度見たらなかなか忘れられません。
展示自体も小さめの部屋にエル・グレコの作品1点のみを展示しているので
本館を順路に沿って進んでいけば見落とすこともないと思います。

ぜひ足を止めてじっくりとその絵と向き合ってみてください。

クロード・モネ「睡蓮」

これはきっと皆さんある程度イメージが付くはず。
なのでちょっとした見落としポイントを。

大原美術館工芸館の入口脇に
小さな池と、そこに睡蓮が咲いています。

大原美術館 モネの池 大原美術館 モネの池

実はこれ、モネ睡蓮を描いたといわれる
フランスジヴェルニーから株分けしてもらってきた睡蓮。
正真正銘、文字通り【モネの睡蓮】なんです。

わたしが旅行会社で働いていた時も
モネの睡蓮の風景を見にジヴェルニーに行くツアーは結構人気でした…
そんな素敵な睡蓮が、この日本でもすくすくと育っているのです。

1920年、児島虎次郎ジヴェルニー
モネ本人から直接購入した睡蓮の絵と共に
ぜひ可憐な花をつける本物の睡蓮も鑑賞してくださいね。

なぜこんなに大原美術館は有名なの?

もちろんその所蔵品のすごさもあります。
これだけ世界的に有名な画家の作品
日本の地方都市の私立美術館で常設展示されているというのは
結構それだけですごい事です。

そしてこの美術館を一躍有名にした出来事がありました。

1970年、窃盗団が大原美術館に展示していた
5点の絵画を盗み出します。
幸いにも1972年にこの窃盗団は捕まり
展示品も無事に美術館に戻りましたが
この事件が新聞にも掲載され、報道されたことで
それまで美大生など美術に関心のある人しか
なかなか足を運ばなかったこの大原美術館
多くの観光客が足を運ぶようになったのです。

もちろん、その周辺の観光地化っていうのもあると思いますが…
怪我の功名、ってところでしょうか。
(無事に作品が戻ってきたから言えることだけどね)

ちなみに盗難にあった際、侵入経路になったと思われる
本館1階の大窓はすべてふさがれてしまいました…

大原美術館 本館大窓跡ちょっとへこんでるところが、窓の跡…

本館と工芸・東洋館の間あたりでよく見ることができます。
(そして後ろを振り向き工芸館の入口付近にモネの池!)

美術館での鑑賞は美術品だけではなく
美術館そのものが鑑賞対象となることはよくあります。
ぜひ大原美術館の壁
鑑賞してきてくださいね。

 

さて、大原美術館はきっとご想像以上に大きく
本館、新展示棟、工芸館、東洋館、分館の他
新渓園という日本庭園まであります。

美術館をしっかり見るぞー!という事でなければ
本館をじっくりゆっくり一周、というだけでも
わたしはいいんじゃないかな、と。

もちろん全部見れたらいいけど
美術って…好きで見に行かないと飽きちゃうしね。
(…って私は思ってる)

倉敷アイビースクエアにあった、児島虎次郎記念館は現在閉館中。
2020年頃さらに近い旧中国銀行倉敷本町出張所の建物を利用して
新児島館が開館予定らしいです。
(しかも建物は国の有形登録文化財!ステンドグラスが綺麗です!)

現在はその作品の一部を大原美術館内でも見ることができるので
この際に行くもよし、新児島館が開館したら行くもよし…!

ぜひ倉敷美観地区観光の際には
足を運んでみてください!

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