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仏像

【美術】京都・醍醐寺 – 真言密教の宇宙-に行ってきた:密教の菩薩様は意外に可愛い?

【美術】京都・醍醐寺 – 真言密教の宇宙-に行ってきた:密教の菩薩様は意外に可愛い?
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東京・六本木にあるサントリー美術館にて開催の

京都・醍醐寺展 真言密教の宇宙
京都・醍醐寺展

皆さん【醍醐】って聞くと何が思い浮かびます?

わたしは、醍醐天皇後醍醐天皇醍醐の花見…笑
醍醐味、なんて言葉もありますね。
(醍醐味の語源は醍醐寺とは関係ないものの、仏教用語なんですよ!)

9月は美術展の入れ替わりも多くて
何見に行こうかな…と結構悩んでいた中で
勝手に一番期待が持てそう!と思い行ってまいりました。

寺宝=仏像だけではない

醍醐寺は実は国宝の宝庫なのをご存知でしたか?
明治維新の後、神仏分離廃仏毀釈の流れで
多くの寺院が仏像を壊されたり、寺宝を手放していく中
醍醐寺は当時の僧侶の方々の尽力によって
長年の宝を手放すことなく、時代の波を乗り切りました。

その甲斐あって、現在なんと75,000点以上の国宝を所蔵。
おいそれと国宝がたくさん出てくることはないでしょうが
重要文化財も含め貴重な品々が見れること間違いなし…!

醍醐寺五重塔京都で最古の木造建築(創建951年)
同じく平安時代の遺構である薬師堂をはじめ
金堂唐門など国宝の建築物もたくさんあります。

建築物はもちろん展覧会では見ることができないですが
時代の荒波を乗り切ったお寺のお宝の数々。
見るもの見るもの国宝重要文化財の記載があって
改めてこのお寺のすごさを感じました…。

今回は元々見たい作品があって、前期会期中に足を運んだのですが
それが功を奏し素敵な作品との出会いもありました…!!
今回の展覧会からも、いつもと同じく3つの展示品をご紹介しますね!

国宝『五秘密像』:可愛い!と思った密教の神様

醍醐寺真言宗醍醐派総本山と言われる
仏教の重要な場所になるのですが…
真言宗密教のうちのひとつ、ぐらいでまずはいいと思います。

今回わたしがこの五秘密像に注目したのは
今までそこそこ仏像系の展覧会にも足を運んできた中で
見たことがない仏様だったから!

画像は載せられませんが、一応google先生に聞くと
醍醐寺五秘密像の画像も出てきます(笑

中央に金剛薩がいて、それを囲むようにして
後ろからのぞき込む4人の菩薩様
欲金剛触金剛愛金剛慢金剛菩薩様たちは
人間の根本的な性的欲求を現しているそう。

寺なのに性欲?ってなんだか不思議な感じだけど
人間の根源的欲望を否定して抑制しようとする根本仏教の教えに反して
逆に欲望の力を利用して大いなる悟りの喜びと安らぎを得ようとする
真言密教の理論がつまった仏様って事になるらしい。

ふむ…仏教、っていうか宗教というか悟りというのは
深いなぁ…(まだまだわたしには理解できんw)

パッと見は大きな菩薩様に小さい菩薩様が群がっているようで
ちょっと色味も残っていて可愛らしい見た目の菩薩絵です。
見たことないなぁ~って思ってたのは、再現が結構難しく
仏像としての作品が極端に少ないらしい…

なかなか巡りあう事のない菩薩様
ぜひ会場で実物をじっくり見てみていただきたい。

国宝『織田信長黒印状』:天下布武の黒印!

醍醐寺室町幕府やその後の安土桃山時代を代表する
戦国武将とも深い関わりを持っていました。

中でも豊臣秀吉の篤い保護や醍醐の花見は有名ですが
織田信長の書状も残っているとは…しかも天下布武の黒印付き

天下布武の朱印は岐阜制定後の1567年頃から使われているから
その後の15年くらいの書状にしか見られないうちのひとつ…

わたしには残念ながら達筆な書状をすべて読むことはできなかったですが
その黒印部分はしかと見つめさせていただきました…。

今回の醍醐寺展でも織田信長のほか
やはり豊臣秀吉に関する美術品もいくつか展示されていました。

醍醐の花見で読まれた歌を記した【醍醐花見短冊(重要文化財)】をはじめとする
醍醐の花見に関わる展示品の数々はぜひ、お見逃しなく…!

重要文化財『扇面散図屏風』:俵屋宗達のイメージをくつがえした作品

えぇ、わたしはこれを見に行ったんです…!!

俵屋宗達と言えばやはり有名なのは【風神雷神図屛風】
風神雷神図屛風By 俵屋宗達 (Tawaraya Sotatsu, ? – ?) [Public domain], via Wikimedia Commons

わたしの中での俵屋宗達大型の屏風絵を描いているけど
繊細なタッチの画家…っていうイメージ。
書簡の挿絵とかもしていたけども…

でも宗達って、元々扇の絵とかも描いていたのよね。

…って事をテレビで知りまして(笑
その時に紹介されていた作品が今回展示されていた
『扇面散図屏風』だったのです。

パッと見は屏風だけど、実際にはその中に散乱している
扇部分にしか絵は描かれていない。
普段屏風全体を使った構図で
大きな画を見ているわたしとしては
趣がだいぶ違って新鮮に感じ取れました。

でもじっくり見ていけばやっぱり動物のタッチのあたりとか
宗達らしさが出てて、『おぉ~宗達だ…』って実感します(笑

宗達国宝は日本で3点。
この扇面散図屏風重要文化財だけど
国宝画家の作品を見れるチャンスですよー!

 

今年はなんだか日本美術関連の展覧会が豊作ですよね…!

その中でも展示品の中に国宝が34点も含まれている醍醐寺展
見ごたえばっちりだと思います。
大々的に広告を打ってない空か、上野界隈での開催じゃないからか…
展示スペースは結構空いてる感じで1時間ぐらいで見ることができました。
しかも各展示品を同時に2~3人ずつでしか見ないから
結構近くに寄ってじっくり見ることも可能…!

いつも1作品の前にズラーっと行列できちゃったりするもんね。

案外穴場じゃないかなと思っています。

個人的にはせっかくあれだけの仏像もあるし
ぜひとも仏像の技法まで書いておいてくれると嬉しかったなぁ…笑

東京ミッドタウンの3階なのでお買い物のついでに
文化活動など、いかがでしょう?笑

京都・醍醐寺 – 真言密教の宇宙-
場所:サントリー美術館
会期:2018年9月19日~11月11日
公式HP:https://www.suntory.co.jp/sma/exhibition/2018_4/

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