Oops! It appears that you have disabled your Javascript. In order for you to see this page as it is meant to appear, we ask that you please re-enable your Javascript!

Just Another World

Just Another World

美術

【美術】マルセル・デュシャンと日本美術展に行ってきた:天才に説き伏せられる企画展、イチ鑑賞者としての感想

【美術】マルセル・デュシャンと日本美術展に行ってきた:天才に説き伏せられる企画展、イチ鑑賞者としての感想
Pocket

東京国立博物館で開催中の

マルセル・デュシャンと日本美術

まったく交差しなさそうなこの2つの美術が
なぜひとつの展示会になったのか…

美術検定を受けるうえでは
時代の選り好みなんてしていられないし
どんなに理解の範疇を超えた芸術だとしても
触れているか触れていないかは大事。

わたしは日本・西洋問わず
近代~現代はびっくりするぐらい苦手というか
理解が及ばないというか…
うん、はっきり言おう、意味がわからないんだけど(笑

印象派とかもいっぱい見に行ったらなんとなく好きな作品もあったし
食わず嫌いは何事もよくない!というのはわたしの信条。
日本の国宝と並んでたら何か感じることがあるかもしれない!
と、意気込み行ってきました(笑
マルセル・デュシャンと日本美術快慶・定慶展とセットチケットが売ってて
本阿弥光悦/俵屋宗達の作品も見れるし
平治物語絵巻も展示されるって言うし…

デュシャンが全く理解できなくても
これだけ見れたら満足じゃーん!と予防線はばっちり(笑

率直な感想を綴っていきますね。
近代~現代芸術が苦手な人の参考になれば(笑

率直な感想:もはや美術ではない

頑張った。頑張ったんだけど…

やっぱり何が表現されているのかわからない!!!笑

でも、見に行く前の

キー!!ムリー!!
ナニコレー!!
ワタシトハアイイレナイー!!

みたいなマイナス感情上乗せの拒絶感はちょっと薄れて

あー、うん、君いわゆる天才肌ってやつね…
凡人のわたしの許容範囲じゃ受け取り切れないわ…

って感じの穏やかな拒絶に変わりました。
(結局まぁ拒絶は拒絶なんだけど(笑)

理由はたぶん、デュシャンの作った作品自身はやっぱり難しいけど
その先にデュシャンが何を表現したかったのかみたいな
理念の部分と作品を一緒に見ることができたから…だと思う。

“レディメイド”という概念の破壊

デュシャンの作品の中でインパクトが強いのは
やっぱり《泉》だと思う。
マルセル・デュシャンと日本美術 泉男性用小便器にサインをして発表したこれ。
まぁ彼のオリジナルは消失しているので
これはレプリカだけど…

なんで便器!?という突っ込みはもちろんあるにしても
これによってデュシャン“芸術”という概念を
鑑賞者側に委ねようとしたというのがとっても面白い。

芸術家、芸術の概念は存在するか

わたしたち鑑賞者は、あらかじめ『芸術』と言われたものを見て
それが『芸術である』と判断する。

額に入った絵画
綺麗につづられた書
美しい肉体を彫った彫刻
マルセル・デュシャンと日本美術 階段を降りる裸体マルセル・デュシャン「階段を降りる裸体No.2」(1912年)
例えば、デュシャンのキュビズム基盤のこの作品とか

誰かがそれは芸術だと定めた物
あるいは作り手が何らかのメッセージ性をもたせたものなんかに
勝手に鑑賞して、鼻高々と『芸術』を評する。
(もちろんそこに作者へのリスペクトが必要。)

その『芸術』という枠組み、概念そのものに疑問を持って
彼なりのカタチで問いかけたのが《泉》をはじめとする
レディメイド作品群なのではないか、とわたしは受け取った。

《泉》という作品を目の前にして
「え、どうしたの?便器だぞ、おい」と思っているうちは
「目の前にあるのはトイレにあるべき便器」という
先入観から抜け出せていないのはわたしのほうであって
便器を芸術として認識し始めると

なんで便器なんだろう?
何を表現したいんだろう?
どんなメッセージが隠されているんだろう?

って勝手に推測を始める。

トイレで対面したら絶対そんな事考えないのに!笑

それが腑に落ちた時、デュシャンすげえええええってなった(笑

相容れない。今のところ相容れないんだけど
わたしが理解できないでいる表現そのものが
様々な画家芸術家デュシャンのように
今までの定義から離れて【芸術】というそのものを模索する
その過程がモダンアートコンテンポラリーアートに通ずる部分なのだとしたら

え、モダンコンテンポラリーももうちょっと楽しめるかもしれない

と、思える…かもしれない…という片りんに触れました(笑

あ、率直ついでにもう一つ言うと
そこまで頑張って歩み寄ろうとして
でもやっぱりデュシャンのもう一つの代表作
《彼女の独身者によって裸にされた、花嫁さえも》については
全く理解が及ばないままだった(笑
マルセル・デュシャンと日本美術 彼女の独身者たちによって裸にされた花嫁、さえも彼女の独身者たちによって裸にされた花嫁、さえも(1915-23年)マルセル・デュシャンと日本美術 彼女の独身者たちによって裸にされた花嫁、さえも

日本美術との共同展開

個人的には日本の作品を展示するんであれば
もうちょっと日本の作品との関わりを明らかにしてほしかったというか…
あんなに淡白なら日本の作品いらなかったんじゃないかというか…

たくさんのデュシャンの作品の最後に
一部屋余っちゃったんで自館の作品並べておきました

…って印象(苦笑

そしてそこにしれっと国宝放置(笑

浮世絵、絵巻、掛け軸、蒔絵、屏風…
日本の美術品のオンパレードみたいな
ラインナップでした(笑

浮世絵は役者絵が展示されていて展示品数が少ない分
入れ替えが頻繁のよう…
誰もが1度は聞いたことがあるであろう
東洲斎写楽歌川豊国の作品の展示でした。

平治物語絵巻蒔絵硯箱国宝ですので
ぜひお見逃しなく。
マルセル・デュシャンと日本美術 平治物語絵巻国宝 平治物語絵巻 六波羅行幸巻(13世紀)マルセル・デュシャンと日本美術 舟橋蒔絵硯箱国宝 舟橋蒔絵硯箱(17世紀)

なんとなく、なんとなくだけどさ
デュシャン《泉》伝千利休《竹一重切花入》が
レディメイドつながりだっていう切り口だけど
デュシャンの概念を壊そうとした芸術と
千利休の元あるものに美を見出して実用化したっていうのは
全然根本が違うというか…
マルセル・デュシャンと日本美術 竹一重切花入竹一重切花入 銘 園城寺(1590年)

どちらかというとバウハウス系の系譜なんじゃない…?
全然わからないな、展示者の意図が…

っていうちょっとすっきりしない
後味の悪い終わり方でした。
(※あくまでも個人的な感想ですよ!)

デュシャンに関する展示だけでも見ごたえ十分。
ついでに日本の芸術作品もちょっと見れる。
国宝の写真まで撮れちゃう。

結果、入場料以上のものが見れます!笑

12月9日までまだしばらくやっているので
ぜひ足をお運びくださいませ~!

マルセル・デュシャンと日本美術展
場所:東京国立博物館 (平成館)
会期:2018年10月2日~12月9日
公式HP:マルセル・デュシャンと日本美術:東京国立博物館・フィラデルフィア美術館交流企画特別展

URL
TBURL

LEAVE A REPLY

*
*
* (公開されません)

CAPTCHA


Return Top